フェルミ推定と地頭力
地頭力って何だ?と思ったんですが、要は考える力ってことですね。
本書では、まず一般的に頭がよいと言われている人は、
- 知識量が多い人
- 対人能力に長けている人
- 地頭力が高い人
の三つに分類されています。
今までは、知識量+対人能力が高い人が求められていたのだが、ネットで情報がすぐ取得できる時代になった今では、知識量には大きなアドバンテージは無くなってきている。そのため、地頭力が必要だという論調です。
本書の根底には、ある情報から、あなたは何が生み出せますか?という問いかけを行っている。
これは、近年の社会が求めている人材と一致している。
Googleやマイクロソフト、コンサル系の面接でこういった種の問題が出題されていることもその表れだ。
身近な情報からある程度の推測を行うことで、必要のないアクションを予防し効率的に作業を進めることができる。そんな能力の鍛え方を教えてくれる本。
具体的には、フェルミ推定を行うことで実現しているのですが、数あるフェルミ推定の本のなかでも分かりやすく説明してある。
フェルミ推定の入門書としても非常に良い本だと思います。
私も今までは、ゴール(解を求めること)ばかりに目がいってたのですが、本当は解を見つけるためのプロセスが重要なのです。解はググればいくらでも出てくるわけですし、解を求めるためのプロセスをどうシンプルにかつ素早く求めることができるかが地頭力のカギを握っています。
この本を一読して、身近な情報からフェルミ推定を行うことで地頭力を養成していけばよいのではないでしょうか。
- 作者: 細谷功
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: 単行本
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